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	<title>隣の家はピアノ教室</title>
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	<description>渇いた音は、隣から聴こえるのか、我が内なるものの仕業か…</description>
	<lastBuildDate>Mon, 24 Aug 2009 07:32:38 +0000</lastBuildDate>
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		<title>10の音</title>
		<description>今日も隣の家からはピアノの音が聞こえる。

ピアノ教室…私が通うことは一生ないであろうが、興味深い世界ではある。

ところで、ピアノを人間が演奏する以上、同時に弾くことができるのは１０個の鍵盤のみである。

いや、よく考えてみれば１本の指で２つの鍵盤をたたくことは可能だが、そういう曲は存在するのだろうか。

もしも作曲者が作曲の過程で、人間の指の数では足りない和音を奏でる必要性を感じたら、どうするのだろうか。

連弾専用の曲になるのであろうか。

もしかしたら、人間が本能的に持つ美的感覚で美しいと感じるメロディーは、１０本の指で間に合うようになっているのかもしれない。

本能と身体が見事にシンクロしているのかもしれない。

神秘的である。 </description>
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		<title>経済力</title>
		<description>その日の気分によって、ピアノの音が、温かく聞こえたり、冷たかったりする。

我が家の、少し苔の生えたブロック塀の向こう側には、ピアノ教室。

やっぱり、自分に娘ができたとしたら、ピアノを習わせたい。

贅沢な暮らしはできなくてもいいけど、我が子に習い事をさせる経済力ぐらいはなくてはならない。

数年前に足を運んだ、C大学の教授の講演会の内容が印象的だった。

自分の子が大学生になったら、バイトなんてさせずに、生活の面倒を見てあげて、小遣いもあげて、自動車学校、英会話、PC教室にも通わせてあげる親でなくてはならないと。

「社会勉強も兼ねてバイト」なんて言う人がいるけど、社会勉強なんて普通に生きていたらできるんだと。

わざわざ単価の安い学生時代に働くことはないと。

うん、もっと頑張って働こう。 </description>
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		<title>空気をごまかさないということ</title>
		<description>外気の重量を肌で感じたと錯覚してしまうほど、暑い日がある。

そんな日でも、ピアノの音は涼しく鼓膜を震わせる。

隣の家は、ピアノ教室。

耳を澄ませて推測するに、生徒が演奏している時間と、静寂に包まれている時間でレッスンの大部分を占めているような気がする。

静かな時間は、先生が生徒に指導しているときであろう。

そう、先生が演奏してお手本を示すことが、非常に少ない気がする。

考えてみると、それはとても良い指導方法なのかもしれない。

生徒がきちんと練習を積んだ土台がなくては、レッスンが成り立たないのである。

どんな分野でも、よもすれば、やたら手本を示して教えた気になっている指導者が多い気がする。

生徒の身についていないのに、授業が成立しているという自己満足を追い求めることだけに必死になるパターン。

それは、特定の誰かに対して嘘をつくこととは違う。

その場の空気をごまかしているということである。

空気をごまかしている人は、多くの場合、自覚がない。

誰にも気付かれず、誰にも指摘されずに時が経過していく恐ろしさ。

徹底的に生徒に演奏させることで、生徒を追い込み、指導者としての自己を追い込むことができるのだと思う。 </description>
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		<title>ピアノ教室</title>
		<description>今日も隣の家から、ややおぼつかないメロディーが聞こえる。

隣の家は、ピアノ教室。

平日の夕方に週2～3回。土日は午前中から夕方にかけていつも聞こえてくる気がする。

演奏者が日によって違うことは、素人の私が聞いていても分かる。

けっこうな生徒数を抱えている教室なのではないだろうか。

習い事は意外と不況に強いビジネスだと誰かが言っていた。

みな、我が子への投資はいとわないのである。

大変な時代だからこそ、教養のある子に育てたいという心理が働くのかもしれない。

ピアノという、習い事の王道であればなおさら、不況に強いというのも頷ける。

隣からいつも聞こえるといっても、決して大きな音ではない。

他のことに集中していれば聞こえない程度のものである。

でも、私はよく耳を傾けてしまう。

ピアノ教室って全国にいくつあるのだろうか。

そんなことを思いながら。 </description>
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